第4章 Tibero 6 FixSet05

目次

4.1. 新機能
4.1.1. DBMSエンジン
4.1.2. ユーティリティ
4.2. 変更機能
4.2.1. DBMSエンジン

本章では、Tibero 6 FixSet05の新機能と変更機能について簡単に説明します。

4.1. 新機能

本節では、Tibero 6 FixSet05の新機能について説明します。

4.1.1. DBMSエンジン

以下の機能を追加しました。

  • TAS(Tibero Active Storage)

    • TASファイルを検索および管理するためのコマンドライン・ツールであるascmdを追加しました。

      • cd、du、ls、lsds、pwd、rmなどのコマンドを提供します。

      • 絶対パスと相対パスの両方でファイルを検索および管理することができます。

    • ALTER DISKSPACE文でUNPREPAREを使用することができます。

  • 静的・動的ビュー

    以下の機能を追加しました。

    • RMGRを介してバックアップ情報を提供するV$BACKUP_SETビュー

    • V$AS_DISKSPACE[_STAT]ビューのREQUIRED_MIRROR_FREE_MB列とUSABLE_FILE_MB列(ディスク領域に必要な空き領域と使用可能な領域の情報を提供)

    • V$BHビューのOBJD(セグメントID)列

    • [ALL/DBA/USER]_TAB_COLUMNSビューのDATA_TYPE_OWNER列

  • データ定義言語(DDL)

    • 「ALTER DATABASE ADD BACKUPSET」DDL文をサポートします。

      参考

      詳細内容については、『Tibero SQLリファレンスガイド』を参照してください。

  • PSM

    • REGEXP_REPLACEにposition、occurrence、modifierなどのパラメータを追加しました。

    • MULTISET UNION ALL文を使用することができます。

    • 参照カーソルをフェッチすることができます。

    • PSMでSOUNDEX関数を呼び出すことができます(関数を標準パッケージに追加)。

  • tbESQL

    • ERROR_CODEとEND_OF_FETCHオプションを使用することができます。

  • バッチ更新

    • メッセージを圧縮して転送することができます。

  • tbCLI

    • 負荷分散のためのFAN_CLI関数を追加しました。(外部デーモンとして提供)

  • 静的カーソル

    • パッケージおよびパッケージ本体に静的カーソルを宣言することができます。

  • リカバリ・マネージャー(RMGR)

    • 以下のコマンドを追加しました。

      コマンド説明
      --with-archivelogホット・バックアップのアーカイブ・ログをバックアップします。(TACではサポートされていません)
      --for-standbyバックアップおよびリカバリを実行してスタンバイ・データベースを構成します
    • -c(--compression)オプションを使用してデータを圧縮できます。

    • バックアップ・ファイルを削除できます。

      tbrmgr delete --backup_set SET_ID
      tbrmgr delete --until_time *****
    • 表領域単位で部分バックアップおよびリカバリを実行できます。

      tbrmgr backup/recover --tablespace ..
    • パスワード・ファイルのバックアップとリカバリを実行できます。

    • V$BACKUP_SETビューを介してバックアップ情報を提供します。

    • 「tbmgr --help」の実行により確認できる、さまざまなオプションおよびバックアップとリカバリ・パラメータをサポートしています。

    • テープ装置にtbrmgrを使用することができます。

  • パッケージ

    • ローカル・パーティション索引を再定義することができます。

  • 文字セット

    • NLS_DATE_LANGUAGEに簡体字中国語を設定することができます。

    • EUC-KR、UTF-8、Shift-JIS文字セットを追加しました。

  • オプティマイザー

    • コンテキスト索引にand、or、マイナス演算子を使用することができます。

    • 参照パーティション機能を追加しました。

  • スナップショット

    • 以下のようなエラーが発生した場合、trace.logにSQL_ID、スナップショット時刻、SQLテキストを記録します。

      ERROR_TX_SNAPSHOT_TOO_OLD(-21003)

4.1.2. ユーティリティ

以下の機能を追加しました。

  • T-Up

    • Oracle

      • インターバル・パーティションを移行できます。

      • 仮想列を移行できます。

      • iBATIS xmlファイルを解析できます。SQL文の分析およびファイルのタイプと拡張性を選択できるUIを提供します。

    • DB2の移行

      • 一般的な表と索引のみ移行できます。(パーティション表は対象外)

      • 移行するスキーマのデフォルト・パスワードは「tibero」です。

      • システム権限は、シノニムの作成、マテリアライズド・ビューの作成、ビューの作成、セッションの作成、リソースをデフォルトで付与します。

      • オブジェクト権限は、表関連の更新、参照、選択、挿入、削除、変更などの権限を付与します。

      • DB2スキーマの所有者(定義者)権限を、Tiberoに作成されるスキーマにそのまま付与します。

  • tbLoader

    • NULLIF句をサポートします。

4.2. 変更機能

本節では、Tibero 6 FixSet05の変更機能と改善された機能について簡単に説明します。

4.2.1. DBMSエンジン

以下の機能が改善されました。

  • CM(Cluster Manager)

    • 1つのtbcmプロセスでTASとTACを統合管理することができます。リソースは、クラスター・コンポーネントを管理するために使用されます。

    • CM専用の環境変数(CM_SIDとCM_HOME)とヒント・ファイルを追加しました。

    • リソースを管理するためのcmrctlとcrfconfコマンドを追加しました。

    • cm_guardプロセスの名前をtbcm_guardに変更しました。tbcmとtbcm_guardプロセスの情報を検索するとき、CM_SIDを同時に表示します。

    • tbcm -sコマンドの機能を変更しました。既存のクラスター情報は、cmrctlコマンドを使用して確認できます。

    • インスタンスを起動するときにVIPエイリアスを使用します。

    • インスタンスがダウンしたときにVIPフェールオーバーが行われ、インスタンスが起動すると、自動的にフェールバックが実行されます。

    • 相互接続障害により、スプリット・ブレインが発生した場合、クラスター・リソースをダウンさせます。

  • 統計

    • DBMS_STATSのsample_sizeに従って個別のハッシュ・バケット・サイズ(_DIST_AGGR_HASH_BUCKET_SIZE)を調整し、統計収集のパフォーマンスを高めます。

    • GATHER_DATABASE_STATSプロシージャとGATHER_SCHEMA_STATSプロシージャの実行中に表エラーが発生しても、DBMS_STATS_RAISE_ERROR関数を呼び出さずにデータベース全体の統計を収集します。

  • 統計収集

    • セッションごとの一時情報であるグローバル一時表の統計情報は収集されません。表に対しては動的サンプリングがより効果的です。

  • PSM

    予約語のリストからshortを削除しました。

  • ロック

    • DPI実行時にパーティションが指定されている場合は、表にXロックの代わりにRXロックを使用するようにしてロックのパフォーマンスを高めました。

  • From_WGS84 and To_WGS84関数

    • From_WGS84関数とTo_WGS84関数は、wkt84標準入出力形式を使用します。

  • パッケージ

    • DBMS_METADATA.GET_DDLの実行時にDDL文と制約を同時に抽出します。