第2章 Tibero 6 FixSet07

目次

2.1. 新機能
2.1.1. DBMSエンジン
2.1.2. ユーティリティ
2.2. 変更機能
2.2.1. DBMSエンジン
2.2.2. クライアント・ドライバー
2.2.3. ユーティリティ
2.3. ゲートウェイ情報
2.3.1. 各プラットフォームのゲートウェイ
2.3.2. プロセス名の変更

本章では、Tibero 6 FixSet07の新機能と変更機能について簡単に説明します。

2.1. 新機能

本節では、新機能について説明します。

2.1.1. DBMSエンジン

以下の機能を追加しました。

  • 文字セット

    • 日本語文字セットのSJISTILDEEを追加しました。

    • 中国語文字セットのZHT16BIG5とZHT16MSWIN950を追加しました。

  • CONTEXT索引

    • コミット後に索引を同期化する「ON COMMIT」機能を追加しました。

    • CONTEXT索引のローカル・パーティションをサポートします。

  • DD/DDL

    • including exchange文をサポートします。  

      • alter table exchange partition including indexesコマンドをサポートします。

      • ローカル・パーティション索引の場合、交換するパーティションに対するローカル索引を再構築する機能を追加しました。

    • 遅延制約機能を追加しました。

    • ログイン監査のためのシステム表および設定パラメータを追加しました。

    • パーティション索引のデフォルトの表領域を変更する機能を追加しました。

    • alter table [table_name] drop partition [partition_name]文で使用されるUPDATE GLOBAL INDEXESオプションを追加しました。

    • Separation of Duties(職務分離、SOD)環境で、SYSAUDユーザーがDBMS_AUDIT_EVENTパッケージを使用できるようにしました。

  • Executor

    • 数字形式のB形式を追加しました。

    • LISTAGG関数にOVER(partition by clause)を追加しました。

    • XMLTypeのメンバー関数のgetnumbervalを追加しました。

    • XMLType(オブジェクト型)データを処理できるLENGTH関数をサポートします。

    • XMLType(CLOB)データを処理できるXMLSEQUENCE関数をサポートします。

    • TO_NUMBER関数にNLS_NUMERIC_CHARACTERSを引数として使用できるようにしました。

    • DBMS_CRYPTOパッケージにMACとRANDOMBYTESNDOMBYTESメソッドを追加しました。

    • NCLOB型のデータを処理できるCONCAT、UPPER、LOWER、LIKE、TRIM、SUBSTR、INSTR、PAD関数をサポートします。

    • TO_NCLOBの追加およびREPLACEのためにNCLOBを処理できるようにしました。

    • TO_BLOBを追加しました。

    • MERGE INTO文のパラレルをサポートします。

  • フレーム

    • V$SESSIONにCONSUMED_CPU_TIME列を追加しました。

    • DPLメッセージを圧縮して処理する機能を追加しました。

    • 以下は、DBMS_SCHEDULERパッケージに追加された機能です。

      • STOP_JOBプロシージャ

      • ジョブを登録する際、crontabによって日時コマンドを実行できます。

  • オプティマイザー

    • NVARCHARとNCHAR列に関する統計を収集することができます。

    • XAコミット時にMVIEWリフレッシュが可能です。

  • パーサー

    • UTF8全角カンマをサポートします。

    • キャスト(null as index by table or record)文を追加しました。

  • PSM

    • UTL_I18N.UNESCAPE_REFERENCE関数を追加しました。

    • UTL_I18N.TRANSLITERATE関数を追加しました。(ただし、kana_fwkatakanaのみサポート)

    • TZ_OFFSET関数をサポートします。

    • PSMプリプロセッサを追加しました。

    • 動的SQL出力パラメータを使用できます。

    • SEQUENCE.CURRVAL関数を追加しました。

    • LENGTH(BLOB)関数をサポートします。

  • システム・ビュー

    • 以下のビューを追加しました。

      • DBA_RSRC_PLANS

      • DBA_RSRC_CONSUMER_GROUPS

      • DBA_RSRC_PLAN_DIRECTIVES

      • DBA_RSRC_AUDIT

      • V$INTERCONNECTION

  • TAC

    • SolarisのIPMPインターフェース用のVIPをサポートします。

  • TAS

    • リバランスを強制的に実行できます。

  • TBCM(Tibero Cluster Manager)

    • データベース、アクティブ・ストレージ(AS)、仮想IP(VIP)のリソースretry_cntとretry_intervalを動的に変更できます。

    • cmrctl show allを使用して、クラスターを構成しているすべてのノードのローカル・リソースを確認することができます。

    • cmrctl show vipを追加しました。

    • cmrctl show dbとcmrctl show asの失敗回数を指定できます。

  • tbstat

    • Windows用のtbstatライブラリをサポートします。

  • TSC

    • プライマリ表領域の状態を読取り専用または読み書きに変更できます。

    • TSC環境を動的に構成できます。

  • Tx(+undo)

    • undo span機能を追加しました。

2.1.2. ユーティリティ

以下の機能を追加しました。

  • tbLoader

    • パラレル・オプションを追加しました。

    • 複数の入力ファイルを読み込む機能を追加しました。

    • アメリカ形式の日付、時刻、タイムスタンプ・データをサポートします。

  • tbExport

    • REMAP_TABLEパラメーターを追加しました。

    • 以下の機能を追加しました。

      • 制約をエクスポートするとき、DEFERRABLEとINITIALLY DEFERREDオプションを使用できます。

      • tbExportが正常に終了されていない場合、ダンプファイル名の末尾に「.UNSAFE」を付けて、エクスポートが完了したかどうかを確認できるようにしました。

    • 引数のindex_nologgingを追加しました。

2.2. 変更機能

本節では、Tibero 6 FixSet07の変更機能と改善された機能について簡単に説明します。

2.2.1. DBMSエンジン

以下の機能が改善されました。

  • キャッシュ

    • LOG WRITERがデータの書き込みに失敗した場合、指定された値の回数だけ再試行します。

  • データ・ディクショナリ

    • [DBA|ALL|USER]_SEGMENTビューのパフォーマンスを改善しました。

    • [DBA|ALL|USER]_SEGMENTビューにDEFERABLE列とDEFERRED列を追加しました。

  • DDL

    • USE_TRUNCATE_PRIVILEGEがNに設定されていると、「すべての権限を許可」した場合にもTRUNCATEできないようにしました。

  • Executor

    • バインド変数の取り込みのために以下を改善しました。

      • 起動時にバインド変数を取り込むために、共有プールに固定サイズのメモリを割り当てます。

      • バインド変数の取り込みのためのメモリ割り当てに失敗した場合、既存のバインド変数を削除して新しい変数を保存します。

      • フラッシュ機能を追加しました。

        SQL> alter system flush bvc;
    • number sum aggregationのパフォーマンスを改善しました。

    • Group byのないsort aggregationのパフォーマンスを改善しました。

  • フレーム

    • TOTAL_SHM_SIZEパラメーターのデフォルト値を2GBに変更しました。

    • MEMORY_TARGETパラメーターのデフォルト値を4GBに変更しました。

    • リソース・マネージャーがPEPセッションを制御および監視する機能を追加しました。

    • リソース関連のビューを改善しました。

      • リソース・マネージャを使用すると、各コンシューマ・グループおよび各セッションのリソース情報を確認することができます。

      • 消費されたCPU時間、歩留まり、読み取りブロックなどの統計情報を追加しました。

  • ロック

    • V$LOCKによってすべてのロックに関する情報が確認できるため、WLOCK DUMPは削除されました。

  • オプティマイザー

    • VARCHARデータのtrim、substr、replace関数を改善しました。

    • 「rownum=1」と「desc by order」の両方が使用される問合せへのパフォーマンスを向上させました。

    • 小数点のない数字を9999D9999のような小数点書式で表すことができます。

    • LISTパーティションに範囲述部が使用された場合のプルーニング・パフォーマンスを改善しました。

    • DBMS_STATSヒストグラムの精度を改善しました。

  • パーサー

    • ビューを作成するとき、結合述語を分析するアルゴリズムを改善しました。

    • 以下の例のように、ヒントとしてスラッシュ(/)とアスタリスク(*)を使用できます。

      SELECT /*+ INDEX_ASC(BASE "QA/DQA.QA1.DAT_KEY") */ * 
      FROM " QA/DQA.QA1.DAT" BASE WHERE KEY IS NOT NULL;
    • 引数なしでパラレル・ヒントを使用できます。

  • PSM

    • 1MBに固定されていたPSM bcodeセグメントの最大サイズを、パラメーターを使用して変更できるようにしました。

  • TAC

    • TAC環境で、一時エクステントのalloc/freeを高速かつ大量に実行したとき、複数の一時ファイルが存在していても一部のみが使用されたため、スピンロック競合が発生していました。このような問題を解消することによって、パフォーマンスが改善されました。

  • TAS

    • リバランスの実行時にエクステントを移動するとき、ターゲット・ディスクの領域が不十分なため、一定回数失敗した場合、次のルールに従ってターゲット・ディスクを変更するようにしました。

      1. 最初のターゲット・ディスクと同じ障害グループ内のディスク

      2. 移動するエクステントの冗長性を持たない障害グループ内のディスク

      3. ミラーリングせずに任意のディスク

    • TAS環境でも制御ファイルがアップグレードできるようにしました。

  • TBCM(Tibero Cluster Manager)

    • cmrctl helpコマンドを改善して、アクションとリソース・タイプごとに関連情報が表示されるようにしました。

      cmrctl help
      Usage: cmrctl [action]
       
      cmrctl help
             cmrctl [action] [res_type]
      
      Action (action):
           add, del, show, start, stop, act, deact, modify
      
      Resource Types (res_type):
           file, network, cluster, service, as, db, vip 
    • CM_RESOURCE_FILEパスのファイルがなく、CM_RESOURCE_FILE_BACKUPパスのファイルのみ存在する場合、バックアップ・ファイルを使用してCMを起動するかどうかを判断できます。

    • CM VIPリソースにブロードキャスト・アドレスを使用できます。

    • ルート特権なしでCM VIPリソースを追加できます。(お勧めしません)

  • TPR(Tibero Performance Repository)

    • SQLTEXT、SQL_PLAN_STAT、SQL_PLANデータの削除パフォーマンスが向上されました。

    • TACノード間のpingステータス情報を保存するタイミングは、レポートが出力される時点ではなく、該当するスナップショット領域のステータスが保存される時点にしました。

2.2.2. クライアント・ドライバー

以下の機能が改善されました。

  • Cli (ODBC)

    • xa_open関数にlogdirパラメーターを追加しました。

2.2.3. ユーティリティ

以下の機能が改善されました。

  • tbExport/tbImport

    • 表DDLのbuffer_poolを考慮するように改善しました。

    • tbExport/tbImportの実行文がログとして記録されます。

2.3. ゲートウェイ情報

2.3.1. 各プラットフォームのゲートウェイ

以下は、各プラットフォームに含まれているゲートウェイ情報です。

OSゲートウェイ
Linux64

gw4db2_v10

gw4db2_v9

gw4orcl_10g

gw4orcl_11g

gw4orcl_12c

Linux32

gw4db2_v10

gw4db2_v9

gw4orcl_10g

gw4orcl_11g

Linux-ia64

gw4orcl_10g

Linux ppc little

(なし)

Linux ppc big

gw4orcl_10g

gw4orcl_11g

gw4orcl_12c

AIX5.3

gw4db2_v10

gw4db2_v9

gw4orcl_10g

gw4orcl_11g

gw4orcl_12c

AIX7.1

gw4db2_v10

gw4db2_v9d

gw4orcl_10g

gw4orcl_11g

gw4orcl_12c

HP-ia64

gw4db2_v10

gw4db2_v9

gw4orcl_10g

gw4orcl_11g

Solaris 5.10

gw4orcl_10g

gw4orcl_11g

Solaris 5.11

gw4orcl_10g

gw4orcl_11g

Windows32

gw4db2_v10.exe

gw4db2_v10.pdb

gw4db2_v9.exe

gw4db2_v9.pdb

gw4orcl_10g.exe

gw4orcl_10g.pdb

gw4orcl_11g.exe

gw4orcl_11g.pdb

Windows64

gw4db2_v10.exe

gw4db2_v10.pdb

gw4db2_v9.exe

gw4db2_v9.pdb

gw4orcl_10g.exe

gw4orcl_10g.pdb

gw4orcl_11g.exe

gw4orcl_11g.pdb

2.3.2. プロセス名の変更

以下は、Tibero 6 FixSet07バージョンから変更されたプロセス名です。

  • 変更前変更後
    MPROCMONP (Monitor Process)
    TBMPMGWP (Manager Worker Process)
    WPFGWP (Foreground Worker Process)
    PEPPEWP (Parallel Execution Worker Process)
    RECORCWP (Recovery Worker Process)